安井修二研究室


★安井修二のプロフィル

1945年愛知県生まれ
所属:経済学部
1.教育
2007年度後期担当科目
 アジア経済論
 
中間試験の採点結果
 レポートの採点結果
 基礎ゼミ 3年次演習 4年次個別演習 夜間主演習T

2.研究
最新論文 「有機農業と循環型社会について」(『香川大学経済論叢』第80巻第3号)


せっかちな私

 2009年3月をもって定年退職するのであるが、せっかちな私は、もう自分の学者商売を総括してみちゃった。

 何をしたかというと、最終講義の原稿を全部作成してしまったのである。やりたくないと言っていたが、それを拒否できないとわかったら、それなら、この際、それを利用して、自分のやってきたことを整理しておこう、というわけである。
 そこまでなら、普通のことである。ところが、それを現実にその日が来る1年以上も前にやってしまうというのが、私の私たる所以である。

 原稿までは公開できないが、ここに、当日配布するために作成した資料がある。ここに書いていることが嘘ではないということを示すために、1年以上も前に公開しておこう。

私の研究の歩み

 といっても、何せまだ1年以上ある。書き直すことにはなろうが、大きく変わるということはあるまい。自分が歩んできた歴史はもう修正しようがないからだ。

絵の挿入
 右下に入れた絵は、花子から取ったものである。この原稿も一太郎で作成して、pdfファイルに変換している。私は、表計算だけはExcelを使用してきたが、ワープロは、一度Wordに変更したが、また一太郎に戻してしまった。
 それはともかくとして、この絵の学生は、花子の卒業というテーマのなかに入れてあった。女子学生が涙を出している絵である。一応、「森昌子」の「せんせい」という歌をイメージしてみた。誰も泣かんか。それに1970年代の歌なんだから、もう誰も知らんか。
1.研究の一貫性
 私は、学者として一貫したテーマを追求してきた。この図をみると、そうみえる。事実そうであるが、実際には、さまざまな迷いがあった。それは、最終講義の時に話すこととなろう。

2.研究の分かれ目
 小樽商科大学に勤務した6年間を除くと、香川大学に赴任してきてから30年を経過する。結果的に振り返ってみると、大体10年単位で大きな仕事(最終的に、本を出版したということになる)をしてきたという感じになる。
 ちょっと注釈が要るな。大きな仕事というのは、意味がある仕事という意味ではなくて、せいぜい自分にとって研究の分かれ目にあたる仕事という意味だな。

3.学者商売の総括
 レフリーのある雑誌に何本書くかで競い合う時代とはまるで適合しないが、われわれが学者生活を始めた頃、指導教員から言われた生き方とはこんなものだった。「数打ちゃいい、というものではないだろう」という指導だったからなあ。
 どんなものも、一長一短がある。いまのように(レフリーのある雑誌に載る)論文の数で競う生き方の良さもあれば、生涯かけて一つのテーマをじっくり追い続けるという良さもある。学者の生き方の優劣というのはなくて、結局、もう学者商売を辞める時になって、自分の生き方に満足できるかどうかなんだろう。
 私は、私の生き方はまあまあ良かったよ、と思っている。