話題の「室蘭やきとり」が味わえる店
居酒屋 欒(らん) 東4ノ10(流通団地通り) 電話25―2214
「やきとり」とは言うものの、肉は豚ロース。ネギ間は長ネギではなく、タマネギ。味付けはタレ。お好みで洋ガラシを付けて味わう。これが「室蘭やきとり」だ。
一般的に言う「豚串」はバラ肉を使うことがほとんどだが、この店の室蘭やきとりは肩ロースを使っている。柔らかいロース肉が、甘めのタレと良く合って美味だ。冷凍の肉を使わないのもこだわりのひとつ。炭火が中まで通る限界の大きさで提供しており、五本で二百グラム相当の豚肉を食べることになるそうだ。
居酒屋「欒」の店主は、引地正士さん(51)。二十五年間この場所で寿司店「正鮨」を開いていた。今年の五月、用事で室蘭を訪れた際に、有名な室蘭やきとり店の味に惚れ込んだ。タレ作りなどの準備をして、二十一日に「室蘭やきとりの店」としてリニューアルオープン。店名の「欒」は、室蘭のランに「家族団欒」をかけて名付けたと言う。 メインの室蘭やきとりが美味なのはもちろん、シメサバがおいしいのは、元寿司店ならでは。サバとガリの巻き寿司「サバガリ巻き」(二本四百五十円)は、正鮨時代からの人気メニュー。虎杖浜特産のスケソウダラの干物・すきみを使った「すきみ茶漬け」(四百五十円)も、旭川では珍しい一品だ。
また串物では「うずら卵」(百五十円)が面白い。生のまま串に刺して焼き、殻ごと食べる。殻の食感が悪いだろうと思っていたら、おこげのようなパリパリ感。ぜひ試して欲しい品のひとつだ。
居酒屋「欒」の営業時間は、午後五時半〜十一時。不定休。
2007年7月31日
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