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急患受け入れ拒否実態調査へ 消防庁、重症以上の例

2008年01月08日

 大阪府で昨年12月25日未明、救急搬送された女性(89)が計30病院に受け入れを拒否され、翌日に死亡した問題で、総務省消防庁は昨年1年間のあらゆる重症以上の救急患者の搬送事例について、受け入れ拒否の実態を調査することを決めた。3月末までに結果をまとめる。増田総務相が8日、閣議後の記者会見で明らかにした。

 消防庁は昨年、妊婦の受け入れ拒否の実態を調査した。今回はそれに加え、医療機関で重症以上と判断された例など50万件前後を対象に、(1)受け入れ拒否が何回あったか(2)拒否の理由(3)受け入れ先が見つかるまでの時間――などを調べる。大阪府では今月2日、交通事故に遭った男性が五つの救命救急センターに受け入れを断られた後に死亡した事例も発覚しており、消防庁は同センターの受け入れ拒否の実態も調査する。

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