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山形弁アイドル人気急上昇中

2007年12月28日

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寒河江市出身 佐藤唯さん

∞上京し地元の魅力再発見

 山形弁のアイドルが、人気急上昇中だ。寒河江市出身の佐藤唯さん(21)。オーディションに合格して去年、上京。今年はバラエティー番組に出演、山形弁を個性に変えて、強烈にアピールした。「山形(出身)ば隠さないで、来年も頑張っていきたい」と飛躍を誓っている。(土居新平)

 「すげぇいろんな経験できて、おもしゃい1年だっけよ」と笑って振り返る07年は、来年への足がかりをつくった年だった。7月に「踊る! さんま御殿!!」(日本テレビ系)、12月に「ダウンタウンDX」(同)に出演し、関西弁の人気タレントを向こうに回し、山形弁で渡り合った。ネットの検索ランキングも急上昇し、ブレークを予感させている。

 デビューのきっかけは04年夏、酒井法子さんやベッキーさんが所属する大手芸能事務所主催のオーディションだった。雑誌を見て応募したが、「百%ないと思っていたら、奇跡が起こった」。約1千人の中から最優秀賞に選ばれ、専門学校を卒業後に活動の拠点を東京に移した。

 東京での生活は驚きの連続だった。高いビルばかりで星が見えない。JRと私鉄で同じ名前の駅が二つある理由がわからない。渋谷は人だらけで真っすぐ歩けない。歩いて行ける距離にはコンビニエンスストアも自動販売機もない寒河江の実家とは大違いだった。

 でも、東京で山形の良さが分かったとも言う。澄んだ空気や風景、気温40度近くになる夏、雪に閉ざされる冬、待ちに待った春――。「四季がはっきりしていて、星も本当にきれい。帰ったときは山の緑にホッとする」

 正月は実家に帰らず、1月中旬からはテレビ番組の撮影で海外に向かう。「山形のみなさん、来年も頑張るから、応援して下さい」

☆☆☆さとう・ゆい 86年、寒河江市生まれ。04年にサンミュージック新人タレントオーディションで最優秀賞を獲得。仙台市の美容専門学校を卒業後、06年上京。東京の地方局・MXテレビ「東京シティ競馬中継」のアシスタントMCを務める。全国被服検定1級やエステティシャンの資格も持つ。

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