2008年1月8日 7時5分更新
医師不足の対策として学生に地域医療への関心を高めてもらおうと山梨大学医学部は新年度に地域の医療現場での実習を柱にした講座を開設することになりました。
山梨県は人口10万人あたりの医師の数が193人と全国平均を下回っているほか、平成20年、春に医学部を卒業して県内で研修医となるのは52人と定員の58%にとどまっています。
これを受けて山梨大学医学部は新年度、地域での実習を柱にした「地域医療学講座」を開設し、学生に地域医療への関心を高めてもらうことになりました。
講座では学部の1年から3年は▼病院で看護助手として働いたり、▼救急隊員といっしょに救急車に乗り込んだりする実習を行います。
また、4年は「医師不足の現状」や「健康管理のあり方」などみずから設定した地域医療に関するテーマの研究を進めて問題点を見つけます。
そして5年と6年は過疎地の診療所などで臨床実習を行います。
山梨大学は「山梨県の地域医療に貢献する意欲のある人材を多く育てたい」と話しています。