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■ リッピングに失敗した時の対処法「DVDFab HD Decrypter」

DVDFab Decrypter」は通常のDVDだけでなく、HD-DVDやBlu-rayといった次世代のDVDのリッピングにも対応した「DVDFab HD Decrypter」として2007年8月現在配布されています。名前は変わりましたが、「DVDFab Decrypter」の時代と同様、通常のDVDに対する強力なリッピング機能は健在ですのでバリバリ使い倒していきましょう!

DVDFab Decrypter 3.x.x.xRipGuard」や「ARccOS」といった、強力なプロテクトを採用したDVDが増えてきています。

DVD Decrypter」ではリッピングできない、こういったプロテクトDVDにあたってしまった場合に、まず試してみるべきツールが、この記事で紹介する「DVDFab HD Decrypter」です。(もちろんフリーソフトです!)

» この記事では、2007年8月29日現在の最新版「DVDFab HD Decrypter 3.1.7.6」をもとに解説していきます。
(旧バージョンをお持ちの方はDVDFab Decrypter 2.9.x.x を参考にしてください)

» さらに強力なDVDリッパーが必要な場合は、シェアウェアながら3週間は無料で使える、「AnyDVD」を使うことをおすすめします!



▼ 「DVDFab HD Decrypter」 のダウンロード&インストール

DVDFab HD Decrypter 本体のダウンロード 「DVDFab HD Decryptrer」の最新版 を、右の公式サイトからダウンロードしましょう。

Download Now」と書かれたリンクをクリックして、ファイルを適当なフォルダに保存してください。

Download 3.1.6.5 Beta (Aug 18, 2007)」のようなリンクが設置されていることがありますが、こちらは「ベータ版」と呼ばれる代物で、まだ動作が不安定な次期リリース予定のバージョンのことです。(特に理由がない場合は、ベータ版のダウンロードは避けるようにしてください)

Internet Explorer の場合、ファイルのダウンロードがブロックされてしまうことがありますが、そのような場合は、画面上部のエラーメッセージをクリックし、「ファイルのダウンロード」を選択してやることで、ダウンロードを再開することができます。

ダウンロードした「DVDFabHDDecrypter3xxx.exe」なるファイルを開くと、インストーラーが立ち上がるので、指示に従ってインストール作業を進めていきましょう。


▼ 「DVDFab Decrypter」 からアップデートした際の後始末について

DVDFab Decrypter」 をアンインストール後に 「DVDFab HD Decrypter」 を新たにインストールし、DVDドライブにDVDを挿入すると下のようなウィンドウが立ち上がります。

このウィンドウでは、マウントしたDVDをどのアプリケーションで処理するかを選択できる便利なものですが、なぜかアンインストールしたはずの「DVDFab Decrypter」がリスト内に残ったままになっています。

これはおそらく、「DVDFab Decrypter」のアンインストーラーのバグだと思いますが、
気になる方もいると思いますので、ここではこの問題への対処法を説明していきます。

レジストリエディタの起動
まずは「スタート」→ 「ファイル名を指定して実行」と選択し、
上のように「regedit」と入力して「OK」をクリックしてください。

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もし「ファイル名を指定して実行」という項目が見つからないような場合は、スタートボタンの上で右クリックして、「プロパティ」を選択します。

タスク バーと [スタート] メニューのプロパティ」 というウィンドウが立ち上がるはずなので、「[スタート] メニュー」 タブが選択されていることを確認して 「カスタマイズ」 ボタンをクリックします。

[スタート] メニューのカスタマイズ
上のようなウィンドウが開いたら、「[ファイル名を指定して実行] コマンド
にチェックを入れて「OK」をクリックしましょう。

これで「ファイル名を指定して実行」という項目がスタートメニューに追加されます。

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レジストリエディタが立ち上がったら、「マイ コンピュータ」 → 「HKEY_LOCAL_MACHINE
→ 「SOFTWARE」 → 「Microsoft」 → 「Windows」 → 「CurrentVersion」 → 「Explorer
→ 「AutoplayHandlers」 → 「EventHandlers」 → 「PlayDVDMovieOnArrival
と選択していきます。階層構造が複雑なので注意して追っていくようにしてください!

すると上の図のように、「DVDFabDecrypterOnDVDArrival」なる項目が出現するので、こいつを削除してやります。

この際、左のように値を本当に削除するか訊いてきますので、「はい」を選択してください。

以上の操作で、冒頭のアプリケーションのリストから「DVDFab Decrypter
を消去することができます。

最後に注意ですが、くれぐれもここで説明した以外の項目を削除しないように注意してください。ここで使用したレジストリエディタは、OSの重要なファイルを操作できてしまうため、むやみにいじるとOSの動作に重大な影響を与えてしまうことがあります。。。


▼ 「DVDFab HD Decrypter」 の初期設定の方法

設定画面を開くDVDFab HD Decrypter」 を起動したら、まずは初期設定をかんたんに済ませておきましょう!

右の図のように、まずは画面右上のアイコンをクリックし、続いて「Common Settings」 をクリックして、設定画面を開いてください。

Common Preference(共通のプロパティ) なるウィンドウが開いたら、左端に注目してください。

General」、「DVD」なる項目の下にそれぞれ設定項目があるのが確認できると思います。

まずは「General」の項目を選択してみてください。


General の設定 ここでは上の図のように、ファイルの出力先と、作業用フォルダを指定します。

Output directory」 ではファイルの出力先を、「Temporary directory」 では、「DVDFab Decrypter」が作業中に一時的にファイルを整理するのに使用する作業用フォルダを、それぞれ設定してやりましょう!

General」 の設定では、下の方にあと7つ設定項目がありますが、
基本的にすべてチェックで問題ないと思います。。。

--「Add AutoPlay Handler (Optionally, start DVDFab when DVD inserted」--
チェックを入れておくと、DVDを挿入した際に表示されるツールの選択画面内に「DVDFab HD Decrypter」が追加されるようになります。

---- 「Ask before overwritting files」 ----
これからリッピングするファイルの名前が、すでにフォルダ内に存在するファイル名と重複するような場合に、ほんとうに上書きしてもいいのか警告を発してくれるオプションです。

---- 「Delete temporary files when done」 ----
一時的に作成したファイルを、作業終了時に自動的に削除してくれます。

---- 「Check for new version automatically」 ----
起動時に最新版があるかどうかを自動的に調べ、アップデートを促してくれます。

---- 「Check for on-the-fly decrypter automatically」 ----

チェックを入れておくと、AnyDVDDVD43 といった競合するDVDリッパーが起動している場合に警告を発してくれるオプションです。「DVDFab HD Decrypter」を使用する場合は、他の種類のDVDリッパーを起動しないようにすることをおすすめします。

---- 「Check for DMA automatically」 ----
メモリー・DVDドライブ間のデータ転送を高速化する Direct Memory Access が有効になっているかを起動時にチェックしてくれるオプションです。当然ONにセット!

---- 「Reset DMA」ボタン ----

DVDドライブの読み込み速度が、本来出るはずのスピードと比較して圧倒的に遅い場合、DMAが無効になっている可能性が考えられます。DMAを有効にすると、CPUを介さずにメモリーとDVDドライブ間で直接データの転送を行うことができるようになります。これによって作業のスピードはUPしますし、CPUの負荷も小さくすることができて一石二鳥です。

Reset DMA」ボタンをクリックすると、簡単にDMAを有効にすることができるので一度は実行しておいた方が良いでしょう。。。その際、パソコンが強制的に再起動させられるので、注意してください!

続いて、「Read」の設定です。

Read の設定
ここは特に変更する必要はありませんが、「Enable read-ahead cache」 にチェックが入っているかどうかを確認してください。

この項目は、先読みキャッシュという機能を有効にするオプションです。DVDドライブから、データをあらかじめハードディスクやメモリー上に読み込んでおき、これを作業に使用することで、DVDドライブにアクセスする回数を減らし、ドライブの寿命を長くすることができるようです。。。

また上の方には、「Read Error Control」と書かれた項目がありますが、通常は、「Ask retry/ignore/abort when reading error(リードエラーがあった際に、再試行・無視・中断のどれを実行するか尋ねる)を選択しておきましょう。

あまりにリードエラーの多いDVDにあたってしまって、ダメもとでリッピングにチャレンジするような場合に、下にある「Ignore all reading errors automatically」を選んでやると良いでしょう。


Protection の設定
次に、「Protection」の設定です。ここは上のように、「Remove layer break」 以外の
すべての項目にチェックをつけます。

レイヤーブレイクは、2層式DVDの1層目と2層目の境を表すものなので、
リッピングの過程で安直に除去してしまうのは好ましくありません。
特に理由がない場合は、「Remove layer break」のチェックは外しておきましょう。

また、DVDのリージョンコードの部分は、リッピングするDVDにあわせるようにしてください。日本国内向けに生産されているDVDの場合は、「2 - Western Europe, Japan, and South Africa」を選んでおけばOKです!


「DVDFab HD Decrypter」 には他にも、ネット接続にプロクシを使用する場合の 「Network」 設定や、予め不要な言語の音声や字幕を排除してしまう 「Stream」 設定などが用意されています。ただ、これらの設定は用途がかなり限定されてくると思われますのでここでは特に触れません。


以上で「DVDFab HD Decrypter」の初期設定は完了なので、「OK」をクリックして設定画面を閉じてください。上の図のように、変更した設定を反映させるために、ツールを再起動するよう言われますので、指示に従いましょう。。。


▼ DVD全体をリッピング&コピーする方法 (Full Disc モード)

Full Disc モード ここでは、「DVDFab HD Decrypter」 を使って、DVDを1枚丸ごとコピーする方法について紹介していきます。

DVDFab HD Decrypter」はプロテクトに強いDVDリッパーですが、当然、プロテクトのかけられていないDVDのリッピングにも対応しています。

それでは、「DVDFab HD Decrypter」を起動し、画面左の項目から
Full Disc」を選択してください。

「DVDFab HD Decrypter」 には、収録されている個々のDVDファイルを直接出力するモードと、吸い出したDVDファイルをひとまとめにしてイメージ形式で出力するモードの2種類があります。

基本的に、「DVD Shrink」 や 「CloneDVD」 などで編集したり、AVIファイルの作成iPodやPSP、携帯向けの動画の作成 をする場合は、ファイル形式でリッピングしてください。

一方、「DAEMON Tools」 と 「PowerDVD」などのソフトウェアDVDプレイヤーを併用してパソコン上でDVDを鑑賞したり、リッピングしたデータを直接メディアに書き込みたいような場合は、イメージ形式でリッピングすることになります。

■ 「ファイル形式」でのリッピングの方法

Full Disc モード (DVDファイル形式)
上のような画面が現れたら、「Source:」の箇所で、リッピングしたいDVDが入れてあるドライブを設定し、つづいて「Target:」の項目でリッピングしたDVDファイルの出力先を設定します。

全部で4つボタンがありますが、ここでは赤く印をつけてある左側の列のボタン
から設定するようにしてください。

もしも、ドルビー5.1chサラウンド用の音声(高い音質の音声ファイル)が不要であれば、
Remove DTS Audio」にチェックを入れておくと良いでしょう。

準備が整ったら、スタート をクリックして、リッピングを開始してください。

リッピングしたファイルをひき続き、DVD Shrink を使って編集する方法はこちら
(DVD Shrink を起動し、「ファイルを開く」から、
先程リッピングしたファイルを保存してあるフォルダを開けばOKです)

リッピングしたファイルを直接メディアに書き込む際は、VOBファイル形式のファイル群を直接書き込むことのできる、ImgBurn の「Build」モードが大変便利です!

ImgBurn はフリーのライティングツールで、完成度も非常に高いですので、Nero などの市販のツールをお持ちでない場合は、非常に重宝すると思います。

■ 「イメージ形式」で出力する方法

Full Disc モード (イメージ形式)
「DVDFab HD Decrypter」 から直接、DVDのISOイメージを作成したい場合は、
上の赤く印をつけたボタンをクリックします。

ボリュームラベルと保存先の設定
続いてイメージファイルの保存先を指定し、ボリュームラベル名を半角英数字で入力してください。(「ボリュームラベル」とは、そのDVDのタイトルなどを表す文字列のことで、DVDドライブにDVDをマウントした際にエクスプローラなどの画面上で確認することができます。)

準備ができたら「OK」をクリックしてください。

完成したイメージファイルは、ImgBurn の「Write」モードでかんたんにメディアに書き込むことができますし、DAEMON ToolsソフトウェアDVDプレイヤーを併用すれば、かんたんに仕上がりをチェックすることができます!


▼ DVDを部分的にリッピングする方法 (Main Movie モード)

Main Movie モードDVDFab HD Decrypter」 には、オリジナルのDVDから特定のコンテンツだけを抜き出した、特殊なDVDを作成できる、「Main Movie」というモードが用意されています。

複数のDVDからメインムービーだけをリッピングし、DVD Shrink などを使って、これらをひとまとめにしたオリジナルのDVDを作りたいような場合に便利なモードだと思います。ただし、メニュー画面が同時に犠牲になってしまうので、チャプター数の多い映画などのDVDには不向きです。

なお、リッピング可能なのはメインムービーに限らないため、たとえば特典映像だけをDVDから取り出すこともできます!

Main Movie モード
DVDFab HD Decrypter」を起動し、画面左の項目から「Main Movie」を選択すると、
上のような画面が開きます。

Source:」の箇所で、リッピングしたいDVDが入れてあるドライブを設定し、つづいて「Target:」の項目でリッピングしたDVDファイルの出力先を設定します。

全部で4つのボタンがありますが、内容が重複しますので、詳しくは DVD全体をリッピング&コピーする方法 (Full Disc モード) を参照してください。

あとは上の図のように、必要なムービー、音声、字幕ファイルにチェックをつけて、下の 「Start」 ボタンをクリックしてやれば、特定の映像・音声・字幕だけを含んだ、DVDファイル(またはそれらのISOイメージ)を取り出すことができます!

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