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新風舎が民事再生法申請へ

 自費出版大手の出版社、新風舎(東京都、松崎義行社長)が東京地裁に民事再生法の適用を7日午後、申請することが分かった。負債総額は約20億円。

 同社によると、出版した書籍の売り上げの減少で資金不足となったため。今後、事業を継続するための支援を模索しながら、既に自費出版契約を結んでいる約1100人の書籍の制作と、出版されている約1万5000点の書籍の流通の確保に全力を挙げるという。

 新風舎は1980年に創業され、94年に株式会社として発足。近年の自費出版ブームに乗って業績を急速に伸ばし、書店経営や文庫を創刊するなど事業を拡大。

 出版関係者によると、同社の刊行物の8、9割が自費出版とされ、出版希望者が本の制作費用などを負担し、同社がそれを書店など流通ルートに乗せる契約システム。出版ニュース社がまとめた「出版年鑑2007」によると、2006年は全国の出版社の中でトップとなる2788点の新刊を出版している。

 だが昨年、自費出版契約を結んだ一部の著者らが、契約内容が履行されないなどとして、同社に損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こすなど、著者らとの間でトラブルも表面化していた。

[2008年1月7日10時50分]

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