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プール天井崩落事故 湿気の疑い強く ビス穴中心に劣化

2008年01月07日19時34分

 愛知県豊田市の豊田スタジアム内にある温水プールの天井が崩落した事故で、同市は7日、調査を開始し、天井板が湿気を吸って通常よりも軟らかくなっていたことを確認した。市は、もろくなった天井板が自重に耐えられなくなって落下した疑いをさらに強め、専門家を交えた調査に乗り出す。崩れ落ちた天井の総重量が、816キロに及ぶことも分かった。

 市の調べでは、天井板は2重構造になっていた。断熱効果などがある下地材のケイ酸カルシウム板(縦90センチ、横180センチ、厚み6ミリ)をビスで軽量鉄骨製のはりに固定し、外側に耐湿岩綿吸音板(縦30センチ、横60センチ、厚さ12ミリ)を接着してあった。6日の「石膏(せっこう)ボード」との説明は撤回した。

 下地材には耐湿性はなく、水分を含んだ下地材が、ビス穴を中心に劣化し、落下したものと見られる。ビスの多くは、はりに付いたままになっていた。

 年末年始の休業で、プールは昨年12月30日から今月2日まで除湿機能のある空調機を完全に止めており、市は因果関係を調べる。

 鈴木公平市長は7日の記者会見で、「あってはならない事故」と述べ、陳謝した。

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