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子宮頸ガン「予防ワクチン」申請相次ぐ 期待される早期承認 (1/2ページ)

2008.1.7 17:00
このニュースのトピックス

 20〜30歳代に増えている子宮頸(けい)がんを予防するワクチンの承認申請が製薬会社から相次ぎ、早期承認が期待されている。子宮頸がんはウイルス感染が主な発症原因。海外では若年層を対象に予防接種の取り組みが始まっている。世界89カ国で承認されたワクチンによる「予防できるガン」への対策の道が日本でも開けそうだ。

 英グラクソ・スミスクライン(GSK)が昨年9月、米メルクの子会社である万有製薬が昨年11月にそれぞれ、日本で子宮頸がんを予防するワクチンの承認申請をした。ワクチンの製造元は世界でこの2社のみ。先発のメルクは07年1〜9月で約11億4100万ドルを売り上げている。

 子宮頸がんの主な原因は性交渉によるヒトパピロマウイルス(HPV)感染とされている。HPVはありふれたウイルスで7〜8割の女性が一生のうち一度はHPVに感染する。たいていは自然消滅するが、持続感染で何年かたってがんを発症することがあるという。

 GSKと万有製薬が申請しているワクチンは約7割のHPV感染を予防するもの。2万人以上を対象にした海外の臨床試験では5年間は感染を防ぐことが確認されている。06年6月の米国をはじめとして各国で承認が相次いだ。米国や豪州では、保険未加入の子供や12〜26歳の女性が無料で予防接種を受ける制度を導入している。

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