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電車内痴漢で39歳会社員に無罪判決 「触られた部位の女性の供述に変化」
電車内で痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反の罪に問われた男性会社員(39)に東京地裁は7日、「被害女性は男性が痴漢をしているところを直接見ておらず、ほかに犯人がいる可能性もある」として無罪判決を言い渡した。
伊藤敏孝裁判官は判決理由で、痴漢行為があったことを認定した上で「どこを触られたかなど、事件直後と公判で女性の供述が変わっている。当時の車内は超満員で、男性が近くにいたとしても犯人とはいえない」と述べた。
男性は平成18年4月15日午前0時20分ごろ、東京都世田谷区を走行中の東急田園都市線の電車内で、立っていた女性の両足の間に、右斜め後ろから自分の足を入れ、太ももを手で触るなどしたとして逮捕された。
検察側の拘置請求は却下され、男性は釈放されたが、東京地検は在宅のまま起訴し、懲役6月を求刑。男性は昨年12月の公判で「絶対に痴漢行為をやっておらず、本当に悔しい」と最終意見陳述をしていた。
東京地検の渡辺恵一次席検事は「判決内容を子細に検討し、適切に対応したい」とのコメントを出した。