CJ★ 天草四郎のハリウッド映画プロジェクトが明らかに
テーマ:CJ★
天草四郎と島原の乱を描くファンタジー冒険物語が、ハリウッド映画として企画されていることがわかった。
プロデューサーを務めるのは、グラマラスな肢体で人気を集めた日活の女優・筑波久子ことチャコ・ヴァンリューエン。同社を辞した後、アメリカに移住し、『ピラニア』(78)などのヒット作を手がけるプロデューサーとなった。現在、2009年の公開を目指してプロジェクトが進行している。
本作のタイトルは『IX: -Destiny's Warrior-』。“IX”とは隠れキリシタンを意味し、江戸時代を舞台に、虐げられた民衆を救い自由と愛を守るために命を捧げた16歳の少年、天草四郎の愛と勇気を描く。物語は、天草を主人公に、彼と戦いをともにする西洋人の武器商人の視線で進む。
今回、プロデューサーに名を連ねるのは、チャコのほか、マーク・カントン(『300 <スリーハンドレッド>』 『メン・イン・ブラック』)、ジョン・デイヴィソン(『ロボコップ』)ら、そうそうたる顔ぶれ。世界最高レベルのSFX・コンピューターグラフィックスを駆使し、本場ハリウッド製作のエンタテインメント大作に仕上げるという。製作費は約66億円。
現在は、脚本が仕上がり、プロデューサーが決定。監督、メインキャストの契約交渉に入っている。すでに西洋人の武器商人役には、誰もが名前を知る人気ハリウッドスターとの交渉が進んでいるという。追って新たな発表があるかもしれない。監督はアメリカで活躍する人物を予定している。
主人公の天草役に関しては、現在オーディションを進めている最中。ワールドマーケットへ打って出るハリウッド映画(英語作品)であり、日本人にはこだわらないという。
なお撮影地に関しても、日本だけでなく中国、韓国などのアジア圏、またニュージーランドやオーストラリアも候補に入っているとする。
本作は3部作構想の第1作目。この先のスケジュールは、2008年秋に撮影に入り、2009年の夏以降に公開の予定だ。
チャコは、今、天草四郎の物語を製作することに関して、「テーマは、負けても勝っても永遠の命があるということです。(島原の乱では)日本人だけでなく、いろいろな人種が自由と正義のために戦いました。今の日本、アメリカ、そして世界に必要なメッセージを送り出したいと思っています」と語る。