ゴミ収集ストップ、街は暴動寸前 イタリア・ナポリ2008年01月06日20時32分 ゴミ行政の混乱が続くイタリア南部ナポリと周辺自治体で年明けからゴミ収集が完全に止まった。稼働していた埋め立て処分場がすべて満杯になったためで、怒った住民らが路上に放置されたゴミ袋の山に次々火を放っている。行政側は古い処分場を再開してしのごうとするが、今度はこれに抗議する周辺住民が市バスに放火する騒ぎに発展。街は暴動寸前の状態だ。 ナポリを中心とするカンパニア州では新たな埋め立て処分場が造成されては満杯になり、しばしばゴミ収集が止まる。今回は、昨年中に期待された初の焼却施設の供用が大幅に遅れる中、最後に残っていた2カ所の処分場が年越しを挟んで相次いで閉鎖された。 ナポリではクリスマス前からゴミがほとんど収集されなくなった。路上に積み上がったゴミ袋の山は膨張する一方で、歩行困難な場所も。住民らが抗議の意味を込めてこうしたゴミに火をつけ、消防出動は1日で最大200回に達した。 一方、政府任命の監督官が数年前に閉鎖された隣接市の埋め立て処分場再開を計画。怒った地元住民らが2日から処分場に続く道路を封鎖した。4日未明には近くの市バスを奪って全焼させ、5日も警察官への投石、小競り合いなどが続いた。
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