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新見の洞くつ大学生不明:探検、危険と隣り合わせ 徹夜の捜索も依然不明 /岡山

 ◇現場の地底湖まで3~4時間

 新見市の県指定天然記念物「日〓坂鐘乳穴(ひめさかかなちあな)」で5日発生した探検グループの事故。行方不明になった高知大の男子学生(21)は、徹夜の捜索にもかかわらず、依然見つかっていない。現場には、早朝から学生の両親らが駆けつけ、現場の説明をする警察官らに「危機管理が出来ていたのか」などと詰め寄る姿もあった。【石戸諭】

 ◇新見市への「入洞届」出さず

 高知大によると、探検には学術探検部の学生3人が参加した。同大の中村猛・学生支援課長は「探検部の事故はこれまで聞いたことがない」という。これまでの調べでは、洞くつは奥行き約1・6キロ。ロープを使って昇降するなどアップダウンが激しい上、途中から一人がやっと通れるほどの道幅になるなど、行方不明になった最奥部の地底湖まで3~4時間かかるという。

 男子学生は1年時から探検部に所属しており、今回は化学繊維製の衣類上下につなぎを重ね着していたとみられ、調査に加わった同大の女子学生は「探検に必要な装備は備わっていた」と強調する。

 捜索の補助活動にあたった岡山大ケイビングクラブのメンバーによると、現場洞くつの探検は「雪山に入るようなもの」という。

 洞くつを管理する同市教委生涯学習課は「義務ではないが、通常は市に『入洞届』を提出する。今回は手続きを踏んでいなかった」と指摘し、「届けがなければ事故対応が後手に回る可能性もある。必ず出してほしい」としている。

毎日新聞 2008年1月7日

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