[北京 6日 ロイター] 中国の広東省で、少年4人がクラスメートを身代金目的で誘拐した後に殺害した疑いで逮捕された。6日にメディアが報じた。
新華社の電子版が地元紙の広東日報を引用して報じた記事によると、容疑者はいずれも15─17歳で、先月29日に同省にある汕頭市でクラスメート(15)を誘拐し、その数時間後に同被害者を殺害した疑い。また、このクラスメートの父親に対して繰り返し、身代金50億元(約730万円)を要求する電話をかけていた。
個人起業家である被害者の父親が、電話の声の1人に心当たりがあったことから警察に通報。少年らは30日に警察の追及を受け、犯行を自供した。
記事はまた、街頭監視カメラの映像に容疑者らが被害者の少年を追いかけ、殴る様子が写っていたとしている。
警察はその後近郊の村で、背中をはさみで刺された上で頭蓋(ずがい)骨を骨折し、首には絞められた跡のある被害者少年の遺体を発見した。
中国では、経済改革を採用した1970年代後半以降、犯罪率が急激に高まっている。
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