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憩いの場に快適トイレを 河川敷利用で国交省
河川敷にも快適な水洗トイレを−。国土交通省は市民の憩いの場となる河川敷を利用しやすくするため、「臭い、汚い、暗い」と評判の悪い簡易トイレの改善を自治体に呼び掛けている。
河川敷は、住民が気軽に余暇を楽しめるグラウンドや公園として主に自治体によって整備されているが、トイレはイベント会場や工事現場に臨時に置かれる移動可能なくみ取り式がほとんど。女性や子供は使用を嫌い、車いす利用者には使いにくいのが実情だ。
国交省によると、河川敷のトイレは、洪水の際の「水防活動に支障がない」ことが設置条件で、増水時でも水の流れを妨げない場所なら、固定式を含め水洗トイレを置くことは可能。簡易式しか置けないと誤解している自治体が多いため、あらためて設置基準を明確にした通知を出した。
ハクチョウの飛来地として知られる福島市の阿武隈川河川敷の「あぶくま親水公園」では昨年12月、暖房も完備した水洗トイレが約1700万円をかけて完成。出水期などには建物部分を移動させる方式で、市民に好評だ。