2008年1月7日 14時19分更新
6日夜、蔵王町で起きた火事で、全身やけどを負った88歳の女性が、受け入れを4つの病院から5回断られ、通報からおよそ1時間半後にようやく病院に運ばれた問題で、このうち、高度な医療を提供できる東北大学病院と仙台市立病院は、救急隊の1回目の要請の際、ほかに急患がいることなどを理由に、別の病院をあたるよう求めていたことがわかりました。
6日夜10時すぎ、蔵王町平沢の山家タマコさん(88歳)の住宅で火事があり、山家さんが全身にやけどを負う大けがをしました。救急隊などが受け入れ先の病院を探しましたが現場に近い「公立刈田綜合病院」や「みやぎ県南中核病院」は、やけどの状態が重く対応できないとして、受け入れを断りました。
そして、東北大学病院は「ほかに急患がいるため」また、仙台市立病院は「大学病院の方が適切な医療が受けられる」として、いずれも1度目の要請の際には回答を保留したということです。
この間、山家さんは30分ほど現場で待たされたうえ仙台市立病院に再度要請して搬送された時には通報からおよそ1時間半が経過していました。
これについて蔵王町や白石市などで作る、消防本部は「一刻も早い搬送を目指しているが、結果として時間がかかり、患者に負担をかけてしまった」話しています。