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チーズ価格急騰で韓国のピザ店が悲鳴(下)

◆ピザ価格、相次ぐ値上げ 

 原材料の高騰を受け、ピザの価格を値上げする店が増えている。ソウル市城北区貞陵洞にあるピザ店は10月から9900ウォン(約1180円)のピザを1万1900ウォン(約1420円)に値上げした。しかし、売り上げはかえって減ってしまった。店主(36)は「注文の電話がかかってきても、価格を聞くとキャンセルする客も少なくない。値上げで顧客が60%も減った」と肩を落とした。

 ピザのチェーン店を13年経営してきた仁川市のイム・シンジェさん(52)は、5000ウォン(約600円)のピザを6000ウォン(約720円)に値上げし、コーラ価格を別に受け取っている。しかし、「1000ウォン値上げしただけでは解決にならない。今後もチーズ価格は上がるとみられ、追加値上げは避けられない」と話した。

 パパジョンズ、ピザエタンなど主要ピザチェーンは9月以降、全国で1000-2000ウォン値上げした。価格設定が高いピザハット、ミスターピザ、ドミノ・ピザなど大手ピザチェーン店は、コスト上昇で利益が20-30%減少したが、値上げに関しては様子見の段階だ。ピザハットのクォン・ソン係長は「最近対策会議を開いたが、値上げは売り上げに直接的な影響を及ぼすため、まず広告費節減、経営効率の向上で危機を打開することにした」と説明した。

 チーズ価格の上昇で、使用期限ぎりぎりのチーズや模造チーズの比率が高い低品質のチーズの流通量が出回る例も増えている。アセルフードのオ・ジョンギュ次長は「ピザ業界はアジア通貨危機のときより深刻な状況だ」と嘆いている。

リュ・ジョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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