福島放送局

2008年1月7日 9時0分更新

いわき市が医師不足対策事業


いわき市は、都会で勤務する地元出身の医師にUターンを呼びかけるといった医師不足対策の事業に新年度(20年度)から乗り出すことになりました。

いわき市による医師不足対策の事業は、新年度から3年計画でおよそ3500万円をかけて進められます。
市内の病院で働く医師の確保をめざすものです。
具体的には、首都圏などで勤務医向けの就職セミナーを開いたり、各病院を紹介する病院ガイドを作ったりして、いわき市内の病院での勤務を広く呼びかけます。
また、とくに医師不足が深刻な小児科と産婦人科については、新たに診療科を設ける病院に補助金を出すなど受け入れ先となる病院に対しても支援を行うことにしています。
勤務医をめぐっては、4年前に新しい研修医の制度が導入されてから若手の医師が都市部の大きな病院に集中し、地方の病院では医師の確保が大きな課題となっています。
いわき市地域医療対策室では、「浜通りの温暖な気候や高速道路や鉄道で首都圏と直結している地の利についても最大限アピールし、とくに地元出身の医師のUターンを強く呼びかけていきたい」と話しています。