仙台放送局

2008年1月7日 8時1分更新

火事でけが人6回拒否

6日夜、蔵王町の住宅で火事があり、全身やけどを負った88歳の女性が、救急隊の到着から、およそ1時間後に仙台市の病院に搬送されるまで4か所の病院に、あわせて6回、受け入れを断られていたことがわかりました。

6日夜10時すぎ、蔵王町平沢の山家タマコさん(88)の住宅から火が出ていると近くの人から消防に通報がありました。
火はおよそ40分後に消し止められましたが、木造平屋建の住宅1棟、およそ34平方メートルが全焼し、山家さんは逃げる途中に全身にやけどを負う大けがをしました。
山家さんは意識がありましたが、救急隊が受け入れ先の病院を探した際、大河原町の「みやぎ県南中核病院」や「東北大学病院」など4つの病院から「ほかに急病患者がいて対応できない」などとしてあわせて6回、受け入れを断られました。

この間、山家さんは30分ほど現場で待たされたあげく、仙台市立病院に再度要請して搬送された時には救急隊の到着からおよそ1時間が経過していました。

これについて蔵王町や白石市などで作る、仙南地域広域行政事務組合消防本部は、「一刻も早くけが人の搬送を目指しているが、重傷で専門的な治療が必要だったことに加え、ほかの急病患者がいて受け入れられない病院があったことなどから時間がかかった」と話しています。