脳神経外科が診療再開/県立八重山病院
【石垣】医師不在のため二○○五年八月から休診していた県立八重山病院脳神経外科が八日から診療を再開する。仙台市の病院に勤めていた社本博医師(40)が島に移り住み、一日付で採用された。
石垣市内には民間で脳神経外科の手術リハビリ専門医院があり、伊江朝次院長は「民間と連携することで八重山の脳神経外科の診療は向上する」と期待している。
外来診療は火、金曜日の週二回。月、木曜日は検査、水曜日は手術に充てる。
同科が休診に追い込まれた○五年七月末まで、石垣市内に民間の脳神経外科専門医院はなく、八重山病院の医師の負担は大きかった。
今後は民間医院と補完することで「負担が和らぎ、余裕のある状態で患者と向き合える。離島での医師の定着にも結び付く」(伊江院長)という。
社本医師は○六年末から八重山病院での勤務を希望、準備を進めてきた。
伊江院長は「離島医療に対するやる気を感じた。八重山への移住希望者は多い。それを利用する形で医師を確保することができないかを考える時期かもしれない」と話した。