国内で使われていないとされていたトレモライトなど3種類のアスベスト(石綿)が東京の保育園など8か所の公共施設で検出されていたことが分かった。
各自治体は2005、06年度に、学校などを対象にアスベストの一斉調査をしたが、読売新聞の調べでは、都道府県や政令市などの75%がこの3種類については調査していなかった。発がん性が指摘される6種類のアスベストのうち3種類が、無警戒のまま放置されている恐れもあり、今後、公共施設の再調査や検査態勢の見直しを迫られそうだ。
アスベストは断熱性、防音性に優れ、1960〜70年代に建材などに使われたが、06年に製造・使用が全面禁止された。国内では、主なアスベスト建材メーカーが、6種類のうち白石綿、茶石綿、青石綿以外は使っていないとしており、これ以外のアスベストはないとされていた。
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