実践能力のある助産師の確保を目指して、浜松医科大(浜松市東区)は来年度から助産学専攻科を設置する。従来は看護学科内にあった助産師養成課程を独立させ、養成可能な人数も増やす。 従来の養成課程は学部課程に組み込まれ、長期休業中の集中講義だったため年間6人しか養成できなかった。新たな助産学専攻科では学部課程とは別に1年間の専門課程を設け、実習病院も2カ所から4カ所に増やす。来年度から2年間の移行期間中は募集人員を10人とし、将来的には15―20人に増やす見込み。 授業科目も一新し、外国人が多く住む同市の特性に合わせ「在日外国人と母子保健」を新設するほか、医療機器の活用と経験的な技術を学ぶ「ME機器と助産診断」などの科目も設ける。 同専攻科の設置は国立大では徳島大に次いで2番目。県内では聖隷クリストファー大(浜松市北区)が設置している。 出願資格者は、大学を卒業または卒業見込みで、看護師資格かその受験資格のある女性。専門科目と面接による試験で選抜する。出願期間は17日から23日まで。問い合わせは同大学入試課[電053(435)2205]へ。 |