この病院、十数年前にこの区に引っ越してきたときには
院長の名前を取って「K医院」、という名前でした。
数年前に改装して、病院名が変わりました。がっ

なぜかいつまでたってもこの空欄が埋まらない。
私はここの前を通るたびに、どうも気になってしまって・・・。

駅にも大きな広告看板があるのですが、こちらも同じように
空欄のまま。さて、なぜこのような不思議な看板なのか
みなさんはどう推理されますか？

１、医師不足で置きたい科を設置できずにいる。

２、話題性を狙った。（V○Wに載りたい）

３、院長の趣味にすぎない

4、よこはまと胃腸の病院という名前である。

私は、ずーっと１、だと思っていました。

正解は

ここにはありません。

じつは、この病院には乳腺の専門医がいて、
乳腺科、というのを
設けたい強い意思があるのだそうですが、
今、乳腺科、乳腺外科というものは
正式に国が認めた診療科目に存在しなくて、
看板を掲げることが
禁じられているらしいのです。そして、病院側が
訴訟して争っている最中だということです。

乳がんが最近増えていますが、もしその疑いがあったら
どこの科で診療を受けたらいいのか、案外知らない方も
多いのでは？婦人科？内科？
いいえ、外科なんです。
外科、とはあまり思いつきませんよね。
だから私はここの病院のように
乳腺科、もしくは乳腺外科、というものが
正式に認められたら、わかりやすくていいと思うのです。

ただし、だからここの病院がすごくいい、と勧めている
わけではありません。
じつは、最近知人の娘さんが（１９歳の学生）
原因不明で乳腺の腫れと痛みをおぼえ、
ここに診察を受けようと
勇気を出して足を運んだそうなのですが・・・・・。
看板でもわかるように、胃腸科など多数の科の
患者さんが受け付けの前に
いる、それも男性が多数いる中で、大きな声で
「どうなさいましたか」ここまではいいのですが、
あとはアンケートに記入させるとか、
そういう方法にすればいいのに
「乳腺の異常ですね」などと
あたりに響き渡る声で言われ、
若い女性である彼女は恥ずかしくなって
出てきてしまった、というのです。
（肛門科もあるから、もし、痔かもしれない、
なんて思いながら
受け付けてもらうと、「痔」ですね、
なんて大声で言われるのかも・・・・、
うわ、それは配慮がないな、イヤだなー。
あ、私は痔主ではありませんよ）

私自身はK医院という名前のときに
カゼで診察をうけたことが１回だけ
ありましたが、その後２度と行きませんでした。
なぜなら、看護士、医師があまりに高ビーで
配慮に欠ける態度だったからです。

看板の話からちょっと脱線しましたが、
高い志と、実際の患者への
配慮というものは、必ずしも合致しないものなのだな、
と思ってしまったのでした。