岡山市中央卸売市場(岡山市市場1丁目)で5日早朝、青果部と水産物部の初せりが行われ、場内に威勢の良い掛け声が響き、新年の取引が始まった。 水産物は6日ぶり、青果は7日ぶりの再開。初市には国会議員、県議会、同市、市議会、中国四国農政局関係者ら約70人が視察に訪れた。 午前4時半の水産物の初せりに先立ち、高谷茂男市長は「食の安全は大切なこと。日本にないような新しい市場になるよう一緒に頑張りましょう」と激励した。 同前裕一朗岡山中央魚市社長の音頭による3本締めの後、せりがスタート。せり人が魚などを指差しせり値を告げると、買受人が次々と手を上げ、マグロやサワラ、タイ、アジなどがせり落とされた。 同日の水産物の予定入荷量は一般生鮮と養殖、加工合わせて約91トン。同市場関係者によると、前年の初せりと比べ、サワラの入荷量は少なかったが、価格は例年並み。マグロは例年並みの入荷量で、バチマグロやキハダマグロで高値をつけたという。 引き続き午前5時半からは、青果のせりも行われた。花き部は07年度から、大阪や広島の近隣市場に合わせ、4日に初せりを実施。仕入れの遅れで入荷量が減るため変更に至ったという。