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北朝鮮とシリア、水面下で協力強化?大量破壊兵器開発 (1/2ページ)

2008.1.6 19:14
このニュースのトピックス中東

 【ワシントン=有元隆志】大量破壊兵器開発などに関する北朝鮮とシリアの協力の一端が6日、国際機関の文書で明らかになった。イスラエル軍は昨年9月、シリア北東部の核兵器開発の拠点とみられる施設を空爆。この施設が、北朝鮮の寧辺にある実験用黒鉛減速炉と類似していることから、両国の関係は俄(が)然(ぜん)注目を浴びたが、文書からは水面下での協力の動きがうかがわれる。

 両国関係に詳しい情報筋から入手した文書によると、2004年6月下旬、シリアのアサド大統領は就任後初めて中国を訪問。胡錦濤国家主席と会談し政治、経済分野での提携推進を確認した。だが、大統領は24日、突然訪問を1日繰り上げ帰国することを決めた。公式訪問中の日程短縮は極めて異例だ。

 その理由について文書は、大統領と中国側との間で、北朝鮮をめぐる対立があったと指摘。具体的には「アサド大統領は北朝鮮高官と接触を図ろうとした。大量破壊兵器開発の協力促進が目的で、核開発協力もテーマだった可能性がある」としている。

 しかし「北京を舞台に大量破壊兵器の開発で両国が協力を進めることを不快に思っていた中国が、接触を認めなかったため、大統領は滞在の切り上げを決めた」という。

 シリアの首都ダマスカスに戻った大統領は、在シリアの北朝鮮代表と会談。大量破壊兵器での協力強化を要請し、北朝鮮側も積極的な姿勢を示したという。

 米中央情報局(CIA)分析官だった米シンクタンク、ヘリテージ財団のブルース・クリングナー上級研究員は「ミサイル開発での長い協力関係があれば、両国が核開発での協力に踏み切るハードルは低い」と語る。

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