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家庭菜園もIT化 自動で水やり、日光調整

2008年01月06日

 普段は都会に住みながら、時々、田舎で野菜をつくる。アニックスプランツワークス(大阪市)は、IT技術を駆使した遠隔ハウス栽培システムを開発した。水やり、日光調整などを自動化。手間をかけない菜園を実現した。(アサヒ・コム編集部)

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IT家庭菜園のハウス内にあるセンサー=アニックスプランツワークスのサイトから

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日光の量も自動で制御できる=アニックスプランツワークスのサイトから

 「IT遠隔ハウス野菜栽培システム」は、水やり、日光調整などを自動で行うビニールハウス。土地さえ用意できれば、トマトやホウレン草などが栽培でき、農園での作業は10日に1回で済む手軽さが売りだ。

 13坪(6メートル×7メートル)、16坪(6メートル×9メートル)、22坪(6メートル×12メートル)の3タイプを用意。ハウスの設置から、センサー、各種装置などをセットで販売する。

 ハウス内の環境をセンサーで常時監視し、水分が足りなければ補給。夏場など日光が強くて温度が上がる時には、カーテンを閉めて調整する。

 野菜の生育状況は、Webカメラで確認することができる。温度や湿度などの数字も、インターネットを介して自宅に居ながら把握できる。パソコンに不慣れな人でも扱えるよう、ハウス内の状況は、同社のホームページで公開。専用ソフトなどを使わず、どこからでも把握できる。

 開発に携わった安達守社長は「せっかく農園を楽しもうと思っても、都会暮らしだと、一日中雑草刈りに費やされてしまう。定年後の夫婦が、気軽に土と触れ合える場をつくりたかった」と話す。

 2007年1月、700万円で試作版を発表した。団塊世代を中心に問い合わせが相次いだが、価格が高いことから二の足を踏む人が多く、契約には至らなかった。現在、購入希望者らの意見を聞いて改良中。来年度までには300万円台にまで下げる計画だ。

 安達社長は「IT技術を上手に生かし、地方と都会、両方の生活を楽しんでほしい」と話す。整地された土地ならば、約1カ月の工期で建てられるという。

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