「犯罪とは・・・」
今日の朝8時過ぎ・・・俺の携帯が鳴った。最初は目覚ましと思ってそのまま放置してたがなかなか鳴り止まず、起き上がって棚の上に置いてある携帯を取って止めようとしたとき初めて、電話だということに気づいた。
番号を見た瞬間は「080−」と見えて知らない携帯番号だと思ったがとりあえず電話に出た。
「しんのさんの携帯ですか?」と中年ぐらいの男の人の声。名前は間違っていたが、よく同じ間違いをされるし訂正するのがめんどうだったのもあり、「はい。そうですが・・・」っと寝ぼけながら答えた。
するとその中年の男性が、「西条市にある東広島警察署の者ですが」と続けた。広島?警察?俺には意味が分からなかった。とりあえず相槌を打って話しを聞いていると、「飯田真史さんってご存知ですよね?その人が殺人事件を起こしまして。」それを聞いた瞬間驚いて目が覚めた。
さっき寝ぼけながら見た番号は「080」ではなく「082(広島の市外局番)」だったことに電話が終わった後気づいた。
飯田真史とは、広島にいる頃バイトをしてたローソンの経営者(オーナー)だ。ローソンや他のコンビニで働いたことがある人は知ってると思うけど、たいていの場合夫婦でコンビニ経営をすることが多いみたい。そこのローソンはオーナーは深夜にちょこっと出るくらいで、店長(オーナーの奥さん)が主に店を仕切っていた。
オーナーは空いた時間は探偵をやってると働いてたときにバイト仲間から聞いたことがあったが、今回の殺人事件はその探偵の仕事とをきっかけに起こったみたいだった。
警察の人には色々オーナーについて聞かれたが、はっきりいって俺が働いてたのは5年も前のことだし、オーナーとも面接の時以外ほとんど会ったことはない。だから話の途中でそのことを話したが、「オーナーに関わった人全員に同じ話をしているから」と言ってさらに色々質問された。
質問が終わって、俺がすごく気になったのは店長のことだ。店長は本当に厳しい人で、その頃の俺は常々「最低賃金でこんなに働かすな」っと思っていた。それくらい厳格な人だった。まぁーそのおかげもあってその後の他のバイトはそんな厳しいとは思ったことはなくすんなり出来たから今では感謝してるけど・・・
でも仕事以外の面ではすごく優しい人だった。結構冗談も言う人だったし、辞めたあともちょくちょくローソンに行くとすごくよくしてくれた。
また、仕事面でもすごく真面目で、どうやったら売り上げが上がるかとか色々考えてすごく頑張ってたよ。だからそのローソンも売り上げはすごく好調みたいだった。
俺はその警察の人に店長のことを聞いたが、ローソンは閉鎖してる以外には何も知らないと言われた。プライバシーのため言えないのか、捜査に関係がないから興味がないのかわかんないけど・・・
店長には2人の娘がいる。こういう言い方はものすごく非人道的だけど、これからは殺人者の家族というレッテを背負って生きていかなければならない。差別も絶対にあると思う。これは一生免れないし、苦しい現実だと思う。
この前東野圭吾の「手紙」という小説を読んだけど、この本では強盗殺人犯の弟の今後の人生について描かれていたが、その中に「差別はあたりまえなんだ。差別する人間は本能的に差別してしうまう。この自己防衛本能を非難することはできない。だから罪を犯す者は自分だけじゃなく家族も巻き添えになることも考えなければならない」(正確に暗記してないけどこのような内容)と書かれていた。
俺はこの小説よ読むまでは、犯罪者の家族は罪を犯したわけじゃないんだから差別するなんて絶対におかしいと思っていた。
でも今は本能的に差別されても仕方のないことかもしれないと思い始めている。ただ自分がどういう立場に立つのかはまだはっきりわかんないけど・・・差別はいけないことなのか、それとも仕方ないことなのか。まぁーこの問題にどういう立場に立つかどうかなんて考えること事態間違いかもだけど。
ただ、理由がどうあれ殺人を犯したオーナーにすごい憤りを感じる。人の命を奪ってさらに家族の未来までも!!その自己中心的な行動がどれだけの人を傷つけて苦しめてるか分かってるんか。自分が刑務所に入って罪を償えばいいってもんじゃない。
罪を犯すことってこういう意味でも理由がどうあれ絶対にしてはならないものだと改めて思った出来事でした。
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「手紙」私も読みました。「犯人が逮捕されたら終わり」ではなく、加害者の家族、被害者の家族の中ではずっと終わらないんですよね。
「手紙」のラストの主人公の決断と被害者の息子さん(?)の決断には、非常に考えさせられました。今まで、意識したことが無かった問題だったので、強く心に残った作品です。
小説に近い出来事が身近で起こるって・・・なんだか考えられないなぁ・・・でも誰にでも何処にでも、起こりうることなのかもしれないですね。
文章、まとまりなくてすいません┏○ペコリ
2007/8/12(日) 午前 0:58
そう!犯罪に巻き込まれた家族は一生その苦しみを背負って生きていかなければいけないんだよねー。本当につらいことだと思います。
俺も「手紙」のラストの主人公の決断は考えさせられたよねー。自分の家族を守るために兄貴を捨てるその決断は簡単なようで、主人公の立場からすれば相当に苦痛な決断だったじゃろーね。
俺も今回の事件はビックリじゃった。まさか自分の身の回りにこんな悲惨な事件が起こるなんて・・・
なっきぃさんも気をつけてくださいね!!
2007/8/12(日) 午後 6:28
それは、驚きだったよね。でも、殺人を犯すって、自分の家族を思えば出来ないはずだよね。小説は読んでないから、今度読んでみる!本当に自分が罪を償うだけじゃ、責任は取れないよね。
2007/8/19(日) 午前 3:59
是非読んでみてください!!もし時間がなかったら今年の4月にDVDで出たんでレンタルして見てもいいかも(出来れば小説のほうがいいけど(笑))
今のこの世の中は犯罪だらけじゃけど、犯罪について考え直さなければいけないと思います!!
2007/8/19(日) 午後 7:14