【ワシントン5日時事】パキスタンのムシャラフ大統領は5日、米CBSテレビとの単独インタビューで、暗殺されたブット元首相は移動中の車両上で屋根から顔を出したために命を落としたと述べ、暗殺はそうした不注意な動作をした「ブット元首相1人の責任」だと主張した。
ムシャラフ大統領は「彼女だけが責められるべきであって、ほかの誰も悪くない。責任は彼女にある」とたたみ掛けた。
大統領はまた、ブット氏の死因が銃撃によるものかとの問いに対しては、「間違いなくそうだ。その可能性はある」と述べ、自爆テロの衝撃で頭部を強打したことが直接の死因とした政府当局の説明と食い違う発言をした。
ブット氏に提供した身辺警護が不十分だったとの批判には、「彼女は命の危険にさらされていたので、他の要人よりも厳重な警備を提供されていた」と強調した。
[時事通信社]