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長尾 香里・ながお かおり
1995年入局 パリ支局
1995〜仙台局で警察担当、1999年〜社会部で警視庁事件担当、2002年〜国際部、2004年〜パリ支局で欧州・アフリカ・中東担当 |
学生時代に打ち込んだこと、NHKの志望動機
各国の若者が留学するイギリスの大学に入学し、日本とは違うさまざまな文化や価値観に触れることができました。世界の出来事を日本に伝えたい、海外特派員になりたいと思い、メディアで働くことを考え始めました。「海外特派員」といえば、NHKです。実際、NHKは国内外に広いネットワークがあって、ぜひ入りたいと思うようになりました。
初任地での思い出
仙台では、警察回りから始めました。最初のうちは「夜討ち朝駆け」に戸惑いもありましたが、そのうちすっかり度胸がつき、社会問題を浮き彫りにする情報をつかみたいと、むしろやりがいを感じるようになりました。仙台では、農家や漁師の取材を通じて高齢化や過疎化など、日本の抱える課題も目の当たりにしました。温かい人情に触れながら記者としてスタートを切れたのは、今も私の大きな財産です。
現在の仕事、そのやりがい
パリ支局は、フランス、イタリアを始めとする欧州、中東、アフリカなど広い範囲をカバーしています。新しい国づくりを進めるイラクのバグダッドにも交代で入っています。いま一番関心があるのは、ヨーロッパが抱える移民問題です。フランスで起きた暴動やイスラム教過激派のテロをきっかけに移民規制が強化されていますが、アメリカ一極主義に対抗し、多様性を認めようとしてきたヨーロッパに、今、どのような変化が起きているのか、広く、深く、追っていきたいと思います。
自分にとって、NHKの魅力、仕事の魅力とは
NHKは、硬派で質の高いニュースやドキュメンタリーを提供できる報道の専門集団であり、その点では、国内や海外のさまざまなメディアと比較しても負けない点です。記者は、「やる気」と「機動力」があれば、世界中のどこにでも飛んでいって現地の生の声を聞き、それを伝えることができるのが、なんと言っても魅力です。
みなさんへのメッセージ 〜こんな人にこの仕事を目指してほしい〜

自分の周りで起きていることを、単に見たり、聞き流したりするのではなくて、「なんで?」と問える人。
そして、基本的に、「人」が好きな人は、この仕事に適任です。