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【北陸発】

富山県が小水力発電所 立山町で4月着工 来年12月稼働目指す

2008年1月5日

新しい発電所の建設想定図

写真

農業用水利用

 富山県企業局は四日、同県立山町を流れる農業用水を利用して二〇〇八年度から発電事業を始めると発表した。〇八年四月に発電所の建設に着手し、〇九年十二月の運転開始を目指す。

 ダムなどの大規模な設備を必要とせず、身近な河川や水路を活用した発電量の小さな「小水力発電」で、農業用水を使った県営の発電所は、群馬県吉岡町に次いで全国二カ所目となる。発電所は床面積百五十平方メートル程度の鉄筋コンクリート造りで建設場所は立山町東大森。常東用水土地改良区が管理する常東合口用水支線「仁右ヱ門用水路」の一部一・四キロを埋設し、約二十四メートルの落差を利用して発電する。年間供給電力量は一般家庭約八百四十世帯分に相当する三百五十万キロワット時を見込む。

 事業費は八億七千五百万円で、〇八年度と〇九年度予算に計上する。うち四億円は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの補助金を充てる。

 石井隆一知事は同日の記者会見で「地球温暖化問題は大事。今後も自然エネルギーを使っていきたい」と述べた。

 

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