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 2007年1月4日 (金)

 ニュース

  

最高指導者が、イランの平和を求める国民は、イランの聖域へのあらゆる敵を撃退するだろうと強調しました。


イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「イランの平和を求める国民は、いかなるレベルの侵略であっても、相手が二度とそのような考えを起こすことがないよう、徹底的に撃退する」と強調しました。

ハーメネイー師は、4日金曜朝、イラン中部のヤズド州に駐屯する陸・海・空軍の合同式典で、イラン国民の精神力、自信、能力について触れ、「イラン国民と、彼らが選んだ政府の中に、好戦的な兆候をわずかでも見つけることはできない」と語りました。

さらに、イラン軍の発展、秩序、統一に満足の意を示し、「イランの軍隊と国民は、その力と準備を維持し、強化するだろう」と述べています。

 

テヘラン金曜礼拝で、説教師が、世界のイスラム教徒の団結を強調しました。


4日に行われたテヘラン金曜礼拝で、イマーミーカーシャーニー師が説教を行い、最高指導者のヤズド州での発言について触れるとともに、「イスラム社会は、対立を防ぎ、互いの神聖を尊重すべきだ」と語りました。

イマーミーカーシャーニー師はさらに、覇権主義国は、イスラム教徒を対立させ、それをプロパガンダに利用しているとし、「世界の覇権主義国は、イスラム世界の対立や混乱を口実に、イスラム諸国の問題に干渉し、情勢不安を作り出そうとしている」と語りました。

また、国内問題、特に、次期のイラン国会議員選挙について触れ、「立候補者は、法の枠内で、神の満足を得るために活動すべきだ」と述べています。

 

イラン外相が、パキスタンの大統領と会談しました。


イランのモッタキー外相が、4日金曜、パキスタンを訪問する中で、同国のムシャラフ大統領と会談し、ブット元首相の死に対するイラン国民の弔辞を伝えました。

イルナー通信が、パキスタンのイスラマバードから伝えたところによりますと、モッタキー外相は、この会談で、地域諸国の混乱の原因は、テロ攻撃にあるとし、「パキスタン政府が、早期にブット元首相暗殺の実行犯を特定、逮捕し、処罰することができるよう期待する」としました。

一方のムシャラフ大統領もこの会談で、「イランの政府と国民は、パキスタンで危機が生じた際、我々に同情を示し、我々を勇気付けてくれた」と語りました。

また、モッタキー外相は、パキスタン暫定政府の外相とも会談を行い、「イランとパキスタンは、共通の利益と懸念を有しており、この隣国同士が、地域の問題について意見を交換する必要がある」と述べています。

 

国連世界食糧計画が、イラク難民への食糧の支援を開始しました。


国連世界食糧計画が、100万人のイラク難民への食糧支援を開始しました。

この難民100万人のうち、36万人は、シリアで暮らしています。

フランス通信によりますと、国連世界食糧計画・シリア事務所所長は、「この月例計画により、シリアで暮らす155000人のイラク難民が、支援を受けることになり、2008年の終わりまでに、36万人の難民全員が支援を受けられるようになることを目指している」と語りました。

国連は、「アメリカのイラク侵攻以来、およそ200万人のイラク人が、国外に脱出している」と発表しています。

 

福田首相が、インド洋での給油活動の再開を求めました。


福田首相が、再度、新テロ対策特別措置法案の可決を求めました。

共同通信によりますと、福田首相は、4日金曜、記者会見で、日本も、他国と共に、テロ対策に協力しているという姿勢を見せたいとしました。

テロ対策特別措置法に基づき、海上自衛隊は、インド洋で活動を行う外国軍艦船に対し、燃料の支援を行っていました。

参議院で、野党がテロ対策特別措置法の延長に反対したため、防衛相は、自衛隊の帰国命令を出しました。

 

ガザ地区で、新たにパレスチナ戦士2名が殉教しました。


シオニスト政権イスラエル軍のガザ地区に対する攻撃で、新たにパレスチナ戦士2名が殉教しました。

ドイツの通信社によりますと、4日金曜、ガザ地区北部のベイトハーヌーンに対するイスラエル軍の攻撃で、少なくとも、パレスチナ・イスラム抵抗運動、ハマスのメンバー2名が殉教しました。

また、3日木曜にも、イスラエル軍のヘリコプターが、ガザ地区の中部と南部をミサイルで攻撃し、これにより、女性1名とその子供2名を含む、パレスチナ人9名が殉教、他数名が負傷しました。

パレスチナ解放機構の報告によりますと、2007年の1年間に、パレスチナ自治区に対するイスラエル軍の攻撃で、435名が殉教、1200名が負傷したほか、3480名が身柄を拘束されました。

 

イランは、7つの科学分野で、中東地域で第一位を獲得しています。


イランは、7つの科学分野で、中東地域で第一位を獲得しています。

イランのザーヘディ科学技術相は、4日金曜、イランは、数学、機械学、ポリマー工学、化学、化学工学、ナノテクノロジー、医学の7つの分野で、中東地域で第一位となっていることを明らかにしました。

ザーヘディ科学技術相は、この成功はイランの若者の自負心によって得られたものだとし、「イラン国民は、敵の陰謀を恐れることはなく、科学的な発展を目指し、さらに努力する」と述べています。

 

エジプトで開催された、国際絵画コンクールで、イランの参加者が輝かしい成績を収めました。


エジプトで開催された、国際絵画コンクールで、イランの参加者が、金メダル2個、銀メダル2個を獲得しました。

イルナー通信によりますと、このコンクールは、様々なテーマを含み、2007年、世界53カ国から、14歳から16歳の8000人を超える少年少女が参加し、イランの参加者は、4つのメダルを獲得しています。

 

 解 説

 

イランとアメリカの関係


イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、イランとアメリカの関係は断絶され続けること、そしてアメリカとの関係はイラン国民にとって損害となることを強調しました。最高指導者は3日木曜、イラン中部・ヤズド州の大学生ら数千人を前に演説を行い、イランとアメリカの間に政治的な関係が樹立された場合の損害を挙げ、「もしいつかアメリカとの関係がイラン国民にとって有益なものとなるなら、自分がこの関係を認める最初の人物となるだろう」と語りました。また、イラン国民の敵の心理戦について警告を発し、「心理戦やプロパガンダが、イランのエリートたちの精神に影響を与え、イラン人の自尊心を傷つけることようなことがあってはならない」と強調しました。

ハーメネイー師が指摘したように、イランにおける人権侵害や軍事的な核開発に関する主張は、アメリカ率いる覇権主義体制が、イランに対する心理戦やプロパガンダを継続するための口実です。アメリカとその同盟国がイランに敵対しているのは、彼らが自らの覇権主義的な政策の継続において、抵抗、革命、理想を追求するイラン国民という大きな障害に直面しているからです。西側、とくにアメリカは、イラク、アフガニスタン、レバノンでの政策の失敗の原因は、イラン国民という異端児の存在にあるとしています。イランでのイスラム革命の発生と、イスラム体制の樹立は、イスラム世界、とくにペルシャ湾や中東諸国の国々における目覚め、啓蒙の起点となったことは事実です。アメリカとその同盟国も、この事実を知っており、イランをイスラムの抵抗と目覚めの中心地だと見ています。彼らは、中東のイスラム諸国における独立と解放を求めるすべての活動をイランに関連づけ、そうすることで地域の抵抗運動の形成と成長を、大したものではないかのように見せようとしています。しかしながら、イラク、アフガニスタン、パレスチナ、レバノンでの、アメリカやイスラエルの数々の敗北は、覇権主義者がイスラム世界に押しつけた、歴史的な差別から抜け出そうとする人々の抵抗や努力から生まれたものなのです。西側は、イスラム革命が勝利したときから、イラン国民を弱体化させる政策をとってきました。この政策の中に、核の平和利用の権利を奪おうとする努力も含まれています。

これに関し、アメリカはイラン支配の復活のみを考えており、口にすることと言えば、自らの真の目的を隠すための、根拠のない主張ばかりです。アメリカ政府はイランを人権侵害国として非難していますが、その一方で、アメリカ軍が管轄するキューバ・グアンタナモ、イラク・アブーゴライブの刑務所は、アメリカの人権侵害が明らかに現れた場所となっており、国際社会に衝撃を与えました。また、アメリカは、イランが核兵器を製造しようとしていると非難していますが、イスラエルが保有する核兵器については黙認しています。イランではこの30年、毎年平均1回ペースで選挙が行われていますが、西側では、この数十年でただの一度も、真の自由選挙が行われたことはありません。アメリカは、こうした事実にも拘わらず、イランには民主主義が存在しないと非難しているのです。こうしたことは、アメリカが、基本的にイラン国民の革命の理念や信条に反対していることを示しています。イラン国民は、こうした事実を頭に入れ、革命の理念を固持することで、革命の勝利の後にすすめられてきた道を継続していくのです。

 


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