December 01, 2005

交通事故死はテロで死亡する確率の400倍も高い=英研究機関

【ロンドン 1日 ロイター】 − 自動車爆弾より怖いのは、ただの自動車――。英国で1日に発表された研究報告によると、先進国では、自動車事故で死亡する確率は、テロにあって死亡する確率の実に400倍近くも高いとする結果が出た。

  英国の研究機関インジャリー・プリベンションが、OECD(経済協力開発機構)加盟29カ国の、1994年から2003年にかけての自動車事故とテロでの死者数を比較した。それによると、最も低い米国でも142倍の開きがあり、最も高いポーランドでは5万5300倍もの倍率となった。

  たとえば米国では、2001年9月11日の同時爆破テロと同じだけの死者が、自動車事故では26日ごとに発生していることになり、「同時テロで飛行機を避けて車に乗るようになり、自動車事故で死亡した人の数は、同時テロで死亡した人よりも多い」としている。

  インジャリー・プリベンションは「テロには政治的、社会的、経済的、心理的に広範な影響があるが、単純な数の違いだけで言えば、この大きな差は無視し得ない」とし、対策の優先度や予算配分などに、この差を考慮する必要があるとしている。 【了】

ライブドア・ニュース 中西庸記者/NK
(参照:http://blog.livedoor.jp/emasutani/

Copyright 2005 livedoor. All rights reserved. This material may not be published, broadcast, rewritten or redistributed. Reuters contributed to this report.


この記事へのトラックバックURL

http://app.blog.livedoor.jp/emasutani/tb.cgi/50246816
この記事へのコメント
気になる”不審者探し政策”
幼女殺害数と幼女の交通事故死亡者数は比較にならない程低いと私は思う。通学途上の児童の列に自動車が突っ込む例は何度もあった。自動車を運転するものはその人自身や他者の生命を死に至らしめるという蓋然性を自覚している筈である。(中には保険金目当ての例もあるが)そのような蓋然的加害性は、例えば幼女殺害犯を社会から生み出してしまう(必然性とは言わないまでも)蓋然性を徹底的に否定したり排除する程正当なものだろうか。いたずらに”不審者による幼女殺害”をクローズアップすることで暗々裏に自動車死亡事故のインパクトを希釈しようとする意図すら感じられる。対人地雷反対運動を唱えていた故ダイアナ妃は、自国での確率の高い交通事故で亡くなったのは皮肉だ。そして繰り返される事故は、もはや事故とは言い難い。今年も7、000人前後、交通事故で亡くなる”ことになっている”。
Posted by nevermind at February 01, 2006 18:07
訂正

幼女殺害数は幼女の交通事故死亡者数とは比較にならない程低いと私は思う。
Posted by nevermind at February 01, 2006 18:10