腐葉土化実験所が火災　１２００平方ｍ焼く

原因不明の火災が起こった実験所＝三田市香下

　街路樹や公園の樹木を刈り取った時に出る枝や雑草を集め、腐葉土化を進めている三田市のリサイクル実験所（香下）で火災が発生し、四日まで放水が断続的に続けられた。実験所約二千五百平方メートルのうち約千二百平方メートルを焼いた。原因は不明というが、原因によっては、市は腐葉土化実験を続けていくかどうかを検討するとしている。

　市消防本部によると、一日午後一時ごろ、近くの男性から「煙が上がっている」と一一九番があった。市消防本部の隊員が消火し、約六時間後に消えた。その後も、くすぶっている可能性があるとして、造園緑化組合が放水を続けた。

　実験所は二〇〇六年九月に開設。市の独自事業として、街路樹や公園の清掃などで出た落ち葉や雑草、枝くずなどを積み上げて発酵させ、腐葉土を作る。成功すればより広い集積場所を探し、本格導入を予定している。

　出火原因について、同本部は「放火や、たばこの火、発酵熱などが考えられる」として調査。市道路管理課は「もし発酵熱が原因だったら、実験自体を見直さなければならない」としている。

(1/5 11:17)