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【土・日曜日に書く】石川水穂 中国の反日宣伝は変わらず

12/22 05:09更新

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 ≪“百人斬り”再び展示≫

 中国南京大虐殺記念館の改修工事が終わり、南京事件70年にあたる今月13日に再オープンした。このところ、歴史問題をめぐる中国の対日批判が抑制され、これまでの反日的な展示が少しは改善されるのではないかとの期待もあったが、その期待は裏切られた。

 中国の公式見解である「30万人虐殺」が改めて明記され、信憑(しんぴょう)性に乏しい残虐写真やパネルが大量に展示された。とりわけ、大虐殺の象徴的な事件として誤り伝えられている“百人斬(ぎ)り”の記事が再び展示されたことは、日本の関係者をがっかりさせた。

 “百人斬り”は昭和12年11月から12月にかけて東京日日新聞(現在の毎日新聞)に掲載され、南京に進軍中の向井敏明少尉と野田毅少尉のどちらが先に日本刀で百人を斬るかを競ったという内容だ。両少尉はこの記事により、戦後の南京軍事法廷で死刑を宣告され、銃殺刑に処せられた。日本では、記事が戦意高揚のための作り話だったことが判明している。

 向井少尉の二女、向井千恵子さん(67)=千葉県成田市=は「議員の会からも、外務省を通じて展示の問題点を指摘していただいたようです。今回はだめでしたが、いつかは(“百人斬り”の展示が)撤去されることを願っています」と話した。

 「議員の会」は、今年6月に発足した超党派の「中国の抗日記念館から不当な写真の撤去を求める国会議員の会」(平沼赳夫会長、稲田朋美事務局長)のことだ。

 千恵子さんは新しい展示を見たいと思っているが、中国当局から査証が出ず、中国に行きたくても行けない状態だ。野田少尉の妹、野田マサさん(78)=鹿児島県錦江町=は「日本の人たちは『作り話である』と言い続けてほしい」と訴えた。

 “百人斬り”は昭和46年、朝日新聞の連載「中国の旅」で蒸し返された。これは日本の一部新聞が自らまいた種といえるが、その他の生首などの写真はほとんどが出所不明で、中国側が旧日本軍の虐殺の“証拠”として一方的に仕立て上げた可能性が強い。

 ≪戦前も虚偽の宣伝活動≫

 日系米国人のカール・カワカミ氏が1938年、ロンドンの書店から出版した「ジャパン・イン・チャイナ」には、中国兵が中国人の強盗を処刑している場面が日本軍の虐殺にすり替えられて欧米の映画館で上映されるなど、当時の中国国民党政府による虚偽の宣伝活動が記されている。

 今回の南京大虐殺記念館の改修工事の目的について、朱成山館長は「歴史を忘れず、平和を愛し、未来を開くことを強調した」と記者会見で語った。修復されつつある対日関係に気を使っているように思われるが、展示内容から判断する限り、中国の反日宣伝の手法は70年前と変わっていない。

 日本では今月、中国米国人、アイリス・チャン氏の著書「レイプ・オブ・南京」の翻訳本が出版された。10年前、米国でベストセラーになり、そのときは別の出版社で翻訳が進められた。しかし、誇張を通り越して荒唐無稽(むけい)な内容が多く、掲載写真の信憑性にも疑問が指摘されたため、翻訳本の出版が中止された経緯がある。

 「レイプ・オブ・南京」は、日本で中国の主張に近いといわれる「大虐殺派」の学者らもあまり評価せず、雑誌のインタビューでこう語っていた。「事実認識の誤りが多く、日本の研究状況についても無知」(藤原彰氏)、「単純ミスに満ち、学術研究書とはいえない」(江口圭一氏)。

 チャン氏の取材には、南京大虐殺記念館や江蘇省社会科学院などのスタッフが協力している。

 米国では、「レイプ・オブ・南京」が議会関係者らに大きな影響を与え、対日非難決議につながったといわれる。日本では、すでに同書の批判本が出され、掲載写真の多くが史実と異なることが実証的な研究で明らかになっている。偽書に近い本だ。読むなら、疑いの目をもって読んでほしい。

 出所不明の写真が展示されている抗日記念館は、南京以外に、北京近郊の盧溝橋、瀋陽、ハルビンなど200カ所を超える。南京などの記念館には、日本からも多くの修学旅行生が訪れる。

 ≪言うべきことは言え≫

 今月13日、日本の国会内では、「中国の抗日記念館から不当な写真の撤去を求める国会議員の会」の全体会議が開かれ、「誤りは正さないと、それが歴史事実になってしまう。不当な展示については、政府がきちっと抗議すべきだ」といった意見が出された。

 福田康夫首相の訪中が今月末にも予定されている。成熟した日中関係を築くためには、歴史問題で日本が国として言うべきことをはっきり言わねばならない時代である。(いしかわ みずほ)

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