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第7回大佛次郎論壇賞は「和解のために」

2007年12月16日

 第7回大佛次郎論壇賞(朝日新聞社主催)は、韓国・世宗大日本文学科副教授、朴裕河(パク・ユハ)氏(50)の『和解のために』(佐藤久訳、平凡社、税込み2310円)に決まった。

 韓国で出版された作品の翻訳である受賞作は、副題に「教科書・慰安婦・靖国・独島」とあるように、隣国でありながら、多くの政治的問題を抱える日本と韓国へ、お互いの自省と寛容による和解の道を提案する。韓国で生まれながら、日本での長い留学体験を持つ筆者だからこそ体験した両国間のすさまじい情報ギャップを、両国民に向け、解きほぐし、相互理解への可能性をさぐる誠実で勇気ある主張に、選考委員の高い評価が集まった。

 贈呈式は、来年1月29日、東京・日比谷の帝国ホテルで朝日賞、大佛次郎賞とともに行われる。

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