◇一芸入試を導入
衛藤瀋吉さん 84歳(えとう・しんきち=東京大名誉教授、元亜細亜大学長、国際関係史専攻)12日、胃がんのため死去。葬儀は近親者で済ませた。偲ぶ会を行うが、日時は未定。自宅は非公表。喪主は長男光(ひかる)さん。
中国・瀋陽市生まれ。東京大法学部卒。同大教授を経て、亜細亜大学長、東洋英和女学院院長などを歴任。87年に就任した亜細亜大学長時代には「偏差値より個性値」を掲げ、「一芸一能」の推薦入試を導入するなど、教育改革に取り組んだ。また、台湾、韓国などに住む元従軍慰安婦の支援団体「女性のためのアジア平和国民基金」の副理事長も務めた。
毎日新聞 2007年12月18日 東京朝刊