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北京五輪野球:豪州戦のカギは韓国球界にあり(下)

 しかもオーストラリアの場合、日本球界で活躍している選手らの出場も微妙となっている。日本とオーストラリアの二重国籍を持つ、日本ハムの守護神マイケル中村は、日本代表としの出場を希望しており、すでにオーストラリア代表への参加辞退を表明している。

 さらにオーストラリア代表のエース格エイドリアン・バーンサイドが巨人に入団した。バーンサイドはパドレス傘下の3A・ポートランドに所属、アテネ五輪準優勝時のオーストラリア代表メンバー。昨年11月の日本代表との壮行試合では、「左キラー」として2イニングを完璧に抑える快投を演じた。主力に左打者が多い韓国としては、警戒対象の一人が自動的に外れるわけだ。

 また阪神の中継ぎジェフ・ウィリアムスは、大リーグの「ミッチェル報告書」に名前が挙がっているため、国際試合の出場が難しいとみられる。

 オーストラリアは、そのほとんどの選手が米国、日本、韓国の球界でプレーしていることから、最終予選に出場できる選手が少なく、戦力の低下が予想される。オーストラリアは現在のところ、韓国や台湾、メキシコ、カナダとともに、本戦出場の有力候補に挙げられている。

 オーストラリアは00年シドニー五輪で韓国を破ったほか、04年のアテネ五輪では日本を撃破するなど、番狂わせを演じてきた伏兵。とはいえ先述の通り、3月の最終予選では主力である海外組の召集が難しく、これにより韓国はオーストラリアに対して戦力上有利に立てる可能性が高くなっている。

 なお韓国代表は、2月20日ごろ召集され、すぐさま台湾に向かう予定だ。その後、適応練習などを経て7日からの最終予選に臨む。

OSEN/朝鮮日報JNS
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