2008年1月5日 20時17分更新
民間が参入した初めての刑務所、「美祢社会復帰促進センター」の施設を使って地元の美祢市が市民向けに行おうと考えていた婦人科の診療は、医師不足などの影響から実施にこぎつけることができず、市では人材を確保するための対応を急いでいます。
民間が参入して全国で初めてスタートした刑務所「美祢社会復帰促進センター」では、受刑者が使う施設とは別に、地元の市民が受診できる婦人科の診療所を開設しようと美祢市が刑務所の建物の1室を借り受けています。
美祢市では、当初、受刑者の診療のため山口大学から派遣される医師に市民も診てもらおうという構想を持っていましたが、大学に対して了解を得ていなかったため、実現しませんでした。
また、改めて市民向けの診療に限定して大学側に医師の派遣を依頼しましたが、婦人科医は県内でもきわめて不足しているため、難しい状況だということです。
このため市では、医師の求人情報のホームページに登録して、全国から婦人科医を募集するなど、対応を急いでいます。
医師の募集を担当する美祢市の市立病院では、「市民の期待もあり、できるだけ早く医師を見つけ、診療を開始したい」と話しています。