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【断 潮匡人】NHK年末深夜の大珍事
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昨年末12月29日の早朝、NHK総合テレビの「双方向・夜どおしナマ解説」番組で珍事が起きた。
時は丑三つ時を過ぎた寅の刻。温暖化問題を論じる中、女性解説委員が「国民に深夜型のライフスタイルの変更を促すための象徴、ショック療法として(コンビニの)営業時間を短縮すべき」云々(うんぬん)と発言した直後、画面スーパーに以下の視聴者の意見が流れた。
「NHKが率先して深夜放送を休止してはどうでしょうか。群馬 男 50代」
数人の出演者が失笑したが、大半は見過ごしたようだ。計4人の解説委員が他人事のような解説を続けた。
堪(たま)りかねた司会者が「先ほど、こういう深夜の放送をやってることが一番まずいんじゃないかというスーパーが流れたんですが」と切り出し、「実はこのスタジオなんかもそうだと思うんですが、ライトやモニターをできるだけ省エネできる機材に替えて」云々と釈明したが、番組が解説した通りコンビニでも同様の措置を講じている。
続けて「またそのえ〜、平成18年度から教育テレビとデジタルハイビジョンで深夜の放送を休止している」とシドロモドロに釈明しつつ「災害放送をやるためにはですね、やっぱりある程度ずっと火を入れておかなければいけないという状況もあるわけで(中略)なかなか割り切れない」と反論した。
以前も小欄で指摘したが、災害放送ならテレビよりラジオ。右は視聴者の疑問に答えていない。小欄の声もNHKには届かない。ぜひ「双方向」でお願いします。
群馬県の中年男性に座布団1枚!
(評論家)