日本製の新幹線車両を海外で初採用し、台湾の台北―高雄間を南北に結んだ「台湾新幹線」が5日、開業から1年を迎えた。運営会社の台湾高速鉄路によると、2007年末までに台湾の人口の7割近くに相当する延べ1555万人が乗車し、庶民の足としてすっかり定着した。
人身事故などの目立った問題はなく、昨年末までに運行された2万4400本の列車の99.46%が時刻表通りに発着した。5日は記念式典などはなかったが、中華圏の帰省シーズンである2月上旬の春節(旧正月)休みの切符が一斉に発売され、新幹線が台湾社会の一部にとけ込んだことを印象づけた。(台北=山田周平)(05日 19:30)