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通り魔:高2、買い物客切りつけ2人けが 東京・戸越銀座

現場付近で通行規制をする警察官=東京都品川区で2008年1月5日午後5時16分、内藤絵美撮影
現場付近で通行規制をする警察官=東京都品川区で2008年1月5日午後5時16分、内藤絵美撮影

 5日午後3時20分ごろ、東京都品川区平塚の戸越銀座商店街で、同区内に住む私立高校2年の少年(16)が両手に包丁を持ち、商店街を約450メートル走りながら通行人の男女5人に次々と切りつけた。女性2人が背中などに軽傷、他の3人は服を切られたがけがはなかった。110番で駆けつけた警視庁荏原署員が少年を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。

 少年は「誰でもいいから皆殺しにしたかった」と供述しているといい、同署は詳しい動機を調べている。

 調べでは、少年は東急池上線戸越銀座駅東側の路上でバッグから包丁を取り出し、女性会社員(42)の背中を刺し、別の女性会社員(30)の左脇腹に切りつけた。その後、両手に1本ずつ包丁を持ったまま商店街を西に向かって走り、池上線の踏切内や西側で、さらに高校3年の女子生徒(18)ら男女3人に切りつけた。最初に襲われた2人は病院に運ばれたが、10日間の軽傷を負っていた。

 少年は最初に女性に切りつけてから約5分間、包丁を振り回しながら商店街を走ったが、約450メートル離れた商店街の外れの路上で署員が取り囲み、警棒で包丁をたたき落として現行犯逮捕した。両手に持った2本のほか左足と靴の間に包丁1本を挟んで隠し持っていた。包丁は3本とも文化包丁で刃渡り15~17センチだった。

 少年は数年前から精神神経科の病院に通院している。調べには落ち着いた様子で応じているという。

 現場は国道1号を挟んで東西に伸びる商店街の一角。事件当時は歩行者天国で、大勢の買い物客でにぎわっていた。【古関俊樹】

毎日新聞 2008年1月5日 19時56分 (最終更新時間 1月6日 0時23分)

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