自民党の麻生前幹事長は、法案が参議院で否決された場合、衆議院で3分の2以上の賛成で再び可決出来る憲法の条項を巡り、再可決する場合のルール作りを今後政党間で協議すべきだという考えを示しました。
「何でもかんでもというわけではなくて、徹底した議論をした上でどうするか、きちんと3分の2条項を使うルール作りというものを与野党において解決されるべき」(自民党・麻生前幹事長)
麻生氏は、政府与党が今の国会で最重要と位置づける給油継続法案について、参議院で否決されても衆議院で与党の3分の2以上の賛成で再可決・成立させるべきという考えを改めて示した上で、今後、再議決を行う際のルール作りについて与野党間で徹底的に議論する必要があると強調しました。
また、「外交・防衛や迅速性が必要な問題については政府の責任で3分の2条項を使って然るべき」と、内容によっては給油継続法案以外にも再議決を行うべきであるという考えを示しました。
さらに麻生氏は、衆議院と参議院で多数が異なるいわゆる“ねじれ国会”に今後どう対応していくかは、与党だけでなく参院第一党の民主党にとっても大きな課題だと指摘し、与党の政策などへの民主党の歩み寄りに期待を滲ませました。(05日19:02)