5日午前10時半ごろ、横浜市神奈川区広台太田町の人材派遣会社「八木商事」事務所で「男性が刺されて死んでいる」と従業員が110番通報した。県警神奈川署員が駆け付けると、男性が事務所1階で血を流してあおむけに倒れ、死亡していた。社長の八木宏樹さん(49)とみられ、同署は身元確認を急ぐとともに、殺人事件として捜査を始めた。
調べでは男性の胸に刺し傷があったが、現場で凶器とみられるものは見つかっておらず、室内に目立った物色跡もなかった。事務所では4日夕、従業員らが飲食していたという。
近所の話などでは、八木さんは1~2年前に県庁を退職。昨秋ごろ、事務所を自宅兼用にして引っ越してきた。川崎市内の建設会社の従業員らが頻繁に出入りしていたという。
現場はJR東神奈川駅から西約400メートルの住宅街。【梅田麻衣子、野口由紀】
毎日新聞 2008年1月5日 20時46分 (最終更新時間 1月5日 21時09分)