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商店街で5人に切りつける 容疑の16歳少年逮捕 品川

2008年01月05日21時01分

 5日午後3時25分ごろ、東京都品川区平塚2丁目の「戸越銀座商店街」で、「男が包丁を振り回している。けが人がいる」と通行人の男性から110番通報があった。女性2人が男に胸部を切られるなどして軽いけが。ほか男女3人が服を切られた。警視庁は、都内の私立高校2年生の少年(16)=品川区=を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。調べに対し「誰でもいいから皆殺しにしたかった。病院の精神科に通院している」と供述しているという。

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女性が切りつけられた現場=5日午後4時46分、東京都品川区平塚で

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戸越銀座の現場見取り図

 少年は両手に文化包丁を持ち、数分の間に200〜300メートル移動しながら次々と通行人を切りつけた。「殺してやる」などと叫んでいたという。

 荏原署の調べでは、少年は商店街を歩いていた会社員の女性(30)の左胸を切りつけ、別の会社員の女性(42)の左背部を刺すなどした疑い。いずれも全治10日程度の軽傷という。このほか、女子高生(18)がジャージーの背部を約25センチ切られ、派遣社員の女性(28)が着ていたコートの背部を数カ所切られた。さらに男性(61)も服を切られたという。

 通報を受けた同署員2人が現場付近で少年を取り押さえた。少年は抵抗しなかったといい、包丁2本を両手に持ち、1本は靴に差し込んでいた。包丁はいずれも柄の長さを含め二十数センチ。黒いジャンパーにジーパン姿で、取り調べには落ち着いた様子で応じているという。

 現場は、東急池上線の戸越銀座駅を挟んで東西に直線距離約1.2キロ、約400店舗が軒を連ねる都内でも有数の商店街。事件当時、週末の買い物客らで込み合っており、騒然となった。

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