昨年大みそかの「第58回NHK紅白歌合戦」の歌手別視聴率が4日、明らかになり、43.9%のSMAPが3年連続で1位に輝いた。番組全体の瞬間最高視聴率も、SMAPを中心に全出場歌手が「世界で一つだけの花」を合唱した場面の46.1%。前景気を盛り上げたメンバーの中居正広(35)と歌手、倖田來未(25)の“熱愛効果”が数字で実証される結果となり、SMAPの孤軍奮闘ぶりが際立つ結果となった。
2日発表された平均視聴率は39.5%(第2部)のワースト2位で、史上最低記録は免れた今回の紅白。国民の紅白離れを国民的グループ、SMAPが食い止めた構図が明確になった。
4日、ビデオリサーチ(関東地区調べ)がはじき出した紅白の毎分視聴率から、本紙の独自調査で出場歌手別の視聴率を割り出すと、56組中、最も視聴率を稼いだ歌手はSMAPだった。「弾丸ファイター」を歌い出した午後11時10分に43.9%を記録し、3年連続で1位をゲットした。
番組全体の瞬間最高は同40分の46.1%。SMAPの楽曲「世界に一つだけの花」を、彼らを囲んで全出場歌手が大合唱し、エンディングへとなだれ込む場面だった。どちらもSMAP絡みで、その大きな要因といえるのが、本番1週間前にツーショットを女性誌に掲載された中居と倖田の“熱愛報道”効果だ。
リハーサルの段階から注目を集めた、紅組司会の中居が倖田を呼び込む場面が、それを如実に表した。その直前(同10時6分)の視聴率は35.8%だったが、中居の紹介直後(同7分)には36.7%に跳ね上がり、倖田の歌唱中には39.7%まで上昇した。
お茶の間でリモコンを操作する手が次々と止まって行く様子が数値となって表れた格好。“倖田&中居”以前と比べると、驚異の4ポイントアップを成し遂げた。2人の“接触”がいかに国民的関心を集めたかが、裏付けされたといえそうだ。
SMAPはこの日、3年連続の1位ついて、香取慎吾(30)がメンバーを代表してコメントを発表。「よいお年玉をいただけて、大変うれしく思います。今回もみなさんにたくさん見ていただけたということを励みに、『歌力』で1年頑張ります」と、感謝した。
ちなみに“歌力”とは今紅白のテーマの1つ。番組を孤軍奮闘で支えた上、番組テーマまで思い出させてくれたSMAPに、NHK関係者はいくら感謝しても足りない!?
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