修理を受けていたのは、新潟と北朝鮮の間を往復していた北朝鮮の貨客船マンギョンボン号で、先月１２日から３週間余り、上海の中心部を流れる黄浦江沿いの中国の国営企業系の船舶修理工場で、船体などの修理を受けてきました。マンギョンボン号は日本時間の５日朝８時すぎ、２隻のタグボートに誘導されて工場の岸壁から離れ、その後、上海の中心部をゆっくりとしたスピードで北上し、帰国の途につきました。関係者によりますと、修理工場ではマンギョンボン号のエンジンの部品の交換やレーダーなど誘導装置の保守などが行われ、費用はおよそ５０万ドル、日本円で５４００万円以内だったということです。マンギョンボン号は、おととし北朝鮮がミサイル発射や核実験を相次いで実施したことを受けて、日本政府が経済制裁を発動したことから、日本の港への入港が禁じられ、この制裁措置は、少なくともことし４月まで続けられることになっています。関係者は、マンギョンボン号が、今回、上海で修理を行ったことについて、制裁が解除された場合に備え、船体の整備など入念な準備をしていたのではないかとみています。