福田康夫首相は4日午後、三重県伊勢市を訪れ、新年恒例の伊勢神宮参拝をした。モーニング姿の首相は、一般参拝客の歓声に手を振って応えながら参道を歩いて移動。神妙な表情で参拝を済ませた後、記者団に「国民の幸せを祈ってきた。今の行政は国民のことをあまり意識してなかったんじゃないかと思う。その辺を何とか変えたい」と述べ、国民本位の行政への転換に決意を新たにしていた。
一方、民主党の小沢一郎代表もこの日、伊勢神宮を参拝。首相と鉢合わせする場面はなかったが、参拝後の記者会見では、首相が年頭会見で民主党との大連立になお意欲を示したことに触れ「今後(大連立を)考えるつもりはない」と言明。その上で「(次期衆院選で勝利して)本格的な政権交代によって日本に民主主義を根付かせる年にしたい」と強調し、政府・与党との対決姿勢をアピールしていた。
[時事通信社]