民主党の小沢一郎代表は4日、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝後に記者会見し、「政治を変えるためには衆院選で勝利する以外にない。本格的な政権交代で日本に民主主義が定着したという年にしたい」と述べた。昨年11月に自らの辞意騒動につながった自民党との大連立構想を否定し、あくまで選挙による政権交代を追求する考えを示したものだ。
小沢氏は「政権を取る近道になる」などと大連立構想自体は間違っていなかったと主張してきた。この日は「自公政権では国民の生活は置き去りになる。政権を代える以外に方法はない。(大連立は)今後考えるつもりはない」と、大連立を通じて政権に参加することを明確に否定した。
次期衆院選を控え、党内に小沢氏が再び大連立構想を持ち出すのではないかという疑念があることを打ち消す狙いがあるとみられる。【渡辺創】
毎日新聞 2008年1月4日 19時25分 (最終更新時間 1月4日 19時29分)