徳川家康をマンガで読む
小説『大望』で知られる徳川家康は国内大企業の最高経営者たちの必読書に挙げられている。 ソウル大中央図書館で最も多く貸し出される本としても有名だ。 小説家山岡荘八が1950年から17年間、4725回にわたって3新聞に同時に連載されたこの作品は、単行本として出版され、1億5千万部という驚異的な販売部数の記録を打ち立てている。日本の戦国時代の乱れを平定した徳川家康の熾烈な生き様を通じて険しい世を渡る知恵を伝授する大河小説だ。 ところで一般の読者が日本の大河小説に挑戦することは実は容易ではない。まず姓と名前が長く、登場人物を把握するのに時間がかかる。複雑な日本の中世歴史にもなじめない。 しかしマンガならどうだろうか。 名前より顔で主人公を容易に見分けができる。衣装や家屋なども簡単に目に入ってくる。マンガ王国日本でこれを逃すわけがない。 巨匠横山光輝が1982年、13冊の単行本マンガとして発行した。このうち5冊が『徳川家康』(AKコミュニケーションズ)というタイトルで先に発売開始された。訳者は小説『徳川家康』(ソル出版社、全32巻)を翻訳したイ・ギルジン氏だ。 マンガだと軽く見てはならない。よく「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」といわれる処世術の徳川家康がどうやって真のリーダーになっていくのかをいきいきと感じることができる。マンガの一場面だ。 幼い家康は食と信のうち信が先だというお坊さんの言葉にいぶかしがる。 「食を捨ててどうやって国が…?それは孔子の錯覚ではないかと思うが」「(お前に付いてきた)徳千代はお前が1人で食べる人ではないということを分かっていた。すなわち信があったから、お前が食べなければ自分も食べなかった…その信頼があったから少しの食べ物で生きて行けるようになったのだ…」「食があっても信がなければその食はけんかの火種になる…よくわかりました」(3巻158ページ) チョン・ヒョンモ記者 <hyung@joongang.co.kr> 2006.01.24 07:04:26 |
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