研究の現場(教員編&学生編)
■[学生編] - 研究系列 : 社会イノベーション
総合政策学部3年 平山さゆりさん
「Performing arts is my life!!!!!!」
私は昔からダンスを初めとする舞台芸術全般をこよなく愛し、日々練習に励んできましたが、一方でまた日本における舞台芸術の基盤の弱さを問題視してきました。ダンサーという確立した職業制度もなければ、未だに多くの国民にとって舞台芸術はあまり馴染みのないもの。より多くの国民にそれら舞台芸術を親しんでもらうにはどうしたらいいのか・・・。「芸術」という市場に乗りにくい分野ゆえアートをビジネスにしていくことは難しいけれど、「小さな所から変えていこう、草の根的に広めていこう!」という思いから少しずつ関連した活動を始めています。SFCで私は一年の秋学期に「身体コミュニケーション」について学ぶ安則貴香研究会に所属した後、2年秋からは「社会を少しでも変えていこう」という、SFCの研究分野の中でも一番新しいソーシャルイノベーションの最先端をいく教授の一人、金子郁容先生の研究会に所属し、「教育」という観点から芸術プログラムの提案等を行ってきました。研究会では個々がそれぞれにテーマを持ち研究を進めているので、分野を越えた広い視点を得ることができ、勉強になります。また、SFC外でも草の根的アート振興団体のボランティアを行ったりパフォーミングアーツに関する事業に参加する等の試みも行っています。周囲から様々なことを学びながらも、現時点で私は「ビジネス」と「教育」両方の観点から、多角的に舞台芸術の振興を図っていきたいと考えています。
欲張りな性格上、私は学校内外で他にもいくつかの研究会やプロジェクトに参加していますが、専門分野が無いからこそ学際的に色々なことを勉強できるSFCの制度はとても素晴らしいと日々感謝しています。私はこれからもそれら研究を進めながら、一方では日々のダンス練習も欠かさず(笑)多忙な自分をもっともっと楽しんで、残りのSFCライフを満喫しようと思っています。
(掲載日:2006/11/2)